ずっと続くかのような、そんな夏の暑さ。
どこまでも広がる空の青さに、なぜか・・・秋を感じる。
そんなことを思うのは、僕だけだろうか?
夏。
あつい夏。
だけどそこには、太陽よりも輝く素晴らしい光があって。
僕の中を、優しく照らしているモノがあった。
飯島夏樹さん。
プロウィンドサーファー。
世界タイトルを獲得するも、のちに肝細胞ガンに冒される。
2度の大手術を受けたが、肝臓は悪化。
2004年5月、類血管内皮種と診断される。
余命3ヶ月の宣告されるも、不屈の精神と家族の愛に助けられ、
9ヶ月もの間ガンと戦うという、驚異の生命力を発揮する。
その間、執筆活動に勤しみ、人生の集約を綴る数々の作品を残す。
2005年 2月28日 23時50分 永眠。
享年・38歳。
本日の参考資料として、2つのサイトを使用しました。
飯島夏樹Wikipedia
映画「Life〜天国で君に逢えたら〜」公式HP
謹んで、お礼申し上げます。
今日の朝、彼の人生を描いた作品が。
映画が出来上がったという情報を、TVが取り上げていた。
「Life〜天国で君に逢えたら〜」というタイトルらしい。
正直、彼の存在は本でしか知らなかった。
大会でタイトルを獲れなかった時期・・・まさに極貧時代。
彼は妻と2人で生き抜き、プロとして生きる厳しさを味わっていた。
その日食べる物すら、事欠く毎日だった。
夏樹さんは、自分の為に我慢する妻を不憫に思い、決意する。
「次のレースで勝てなかったら、夢をあきらめる」と。
その覚悟を胸に抱き、臨んだ試合。
結果・・・彼は、見事な成績を残すことができたのだった。
そこからの彼の活躍は、めざましいものだった。
まさに世界トップクラスの選手として、羽ばたいていった・・・
家族も増えた。
4人の子宝にも恵まれ、順風満帆な日々を・・・
彼は、文字通り自らのマストに受けたのだ。
しかし、彼の受難はそんな絶頂期に訪れる。
肝細胞ガン。
選手として、夫として、父親として、そして・・・人間として。
彼は、神からのピリオドを与えられようとしていた。
そこからの彼らの生活は、変わった。
病名を宣告され、肝移植を求めてグアムから日本へ移り住むも、
セカンドオピニオンで「移植には適さない」と診断される。
この際、うつ病とパニック障害を発症。
友人や家族の励ましにより、うつ病とパニック障害はほぼ克服する。
しかし、2度の大手術を受けるも症状は改善されなかった。
ガン告知後、彼は「生かされている」ことを徐々に体感し始めます。
偶然出会った執筆活動に生き甲斐を見い出す。
医師とガン患者を主人公とした処女小説『天国で君に逢えたら』
(2004年7月刊)を発表。
その後も「最後の時までモノ書きを続けたい」と、ネット連載
「今日も生かされています」で精力的に執筆活動を続けたが、
2005年2月28日23時50分
妻に見守られながらこの世を去った。(享年38)
彼が旅立った後、このネット連載を単行本化した
『ガンに生かされて』(2005年3月刊)
および小説の続編『神様がくれた涙』(2005年7月)
もベストセラーとなっている。
・・・これは、小説などではありません。
作りもののお話ではないのです。
自分の命を、魂を、こんなに鮮やかに燃え上がらせた飯島さん。
それはまるで、僕等にとっての指標のような。
鮮烈な色を伴った、青い空のような。
そして、決して凪ぐことのない、海風のような。
優しさを伝える存在。
僕等は、当たり前に「生きている」と、常日頃思っている。
だけど、本当はいろんなものに生かされている。
夏の暑さや冬の寒さに。
春の木漏れ日に、秋の暮れゆく空に。
身を作る食べ物に、血を巡らせる水に。
歌をうたう、風や鳥に。
自分を導いてくれる、師や仲間に。
友に。
そして家族に。
愛するものすべてに、僕等は生かされている。
愛すること。
そして、愛されること。
僕等は生まれながらにして、いろんなものに恩恵を受けているから。
生まれながらにして、愛されているのだから。
だから僕等は、全てを愛する。
全てのものに生かされているなら、
全てを受けとって、精一杯生きればいい。
プロサーファー、飯島夏樹さん。
彼は、それを体現してみせた。
口で言うことは簡単だし、何も残すことはできないかもしれない。
だから、やってみた。
やってみせた。
僕等に、仲間に、そして家族に。
天国へ旅立ってからも。
与える側になって。
涼しくはないけれど、暑い日は続いている今日だけど。
僕は、なぜか秋を感じています。
この話を聞いた、寂しさでしょうか?
いつもよりも、少し優しい気持ちになれているから。
映画の成功を、心よりお祈りいたします。
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